「店舗の閉鎖が決まり、少しでも早く機器を現金化したい」
「入れ替え時期だが、古い機器の処分費用をかけたくない」
「投資の出口戦略として、一度資産を整理したい」
コインランドリー経営者や施設運営者にとって、大型機器の処分は頭の痛い問題です。産業廃棄物として捨てれば数十万円〜百万円単位のコストがかかる一方で、中古市場では「即戦力の機器」を求めている買い手が常に存在します。
結論から申し上げます。あなたの手元にあるその機器は、正しい手順を踏めば最短3日で現金化が可能です。しかも、撤去費用を負担するどころか、手元に利益が残る可能性が高いのです。
この記事では、業界の裏側を知る視点から「安全に・早く・高く」売却するための完全ロードマップを公開します。
なぜ今、中古コインランドリー機器が「即金」で売れるのか?
売却を急ぐ前に、まずは「なぜ売れるのか」という市場背景を知ることで、強気な交渉が可能になります。
新品価格の高騰と納期の遅れ
昨今の原材料費高騰や半導体不足の影響により、新品の業務洗濯機・乾燥機の価格は上昇傾向にあります。さらに、発注から納品まで数ヶ月待たされるケースも珍しくありません。 そのため、「すぐに開業したい」「故障した機械を今すぐ入れ替えたい」という購入者にとって、「現物があり、すぐに稼働できる中古機器」は、多少古くても喉から手が出るほど欲しい資産なのです。
償却期間を終えた機器でも価値がある
法定耐用年数(主に13年)を過ぎた機器=価値ゼロ、ではありません。業務用機器は堅牢に作られており、メンテナンスさえされていれば20年以上稼働することもザラです。 特に、これからコインランドリーを開業する企業や投資家にとって、初期投資を抑えられる中古機器は非常に魅力的です。あなたが「もう古いから」と諦めている機器こそ、市場では「お宝」かもしれません。
【実践編】最短3日で現金化するための4ステップ
ここからは具体的なアクションプランです。
ステップ1:基本情報の整理(所要時間:30分)
以下の情報をスマホのメモ帳にまとめましょう。これが「査定書」の代わりになります。
- メーカー名(TOSEI, AQUA, SANYO, Yamamotoなど)
- 型番(品番):機器の背面や扉の内側のプレートに記載があります
- 製造年:これもプレートに記載があります。
- 稼働状況:現在も動いているか、故障箇所があるか(エラーコードなど)。
- 設置場所の状況:搬出経路は確保できるか(1階か、段差はあるか)。
- 付属品の有無:取扱説明書、鍵(コインボックス、金庫キー)、設定用リモコンなど。
★担当のワンポイント 特に「鍵」の有無は査定スピードに直結します。鍵がないと動作確認や集金ボックスの開閉ができず、ジャンク品扱いされやすくなります。必ず探しておきましょう。
ステップ2:説得力のある「写真」を撮る(所要時間:15分)
ネット上のプラットフォームや査定業者において、写真は「履歴書」です。暗い写真はそれだけでスルーされます。以下の5枚は必須です。
- 全体像:明るい照明の下で、機器全体が収まる写真。
- 型番プレート:文字がはっきり読める接写。
- ドラム内部:清潔感のアピール。
- コイン投入口・操作パネル:傷や割れがないか。
- 背面・配管周り:水漏れやサビの状況(撮影可能であれば)。
ステップ3:最適な売却先を選ぶ
ここが運命の分かれ道です。
街のリサイクルショップ
専門知識がなく、買取を拒否されるか二束三文になります。
専門業者への一括査定
とにかく手間を省きたい人向け。ただし、業者の利益が乗るため買取価格は低めです。
マッチングプラットフォーム(当サイトなど)
最も高く売れる可能性が高いです。出品者と購入者が直接つながるため、中間マージンがカットされます。「〇〇日までに引き取り希望」と条件を明記すれば、急ぎの購入者が現れます。
ステップ4:契約・搬出・入金
条件が合意したら契約です。急ぎの場合は「現状渡し(ノークレーム・ノーリターン)」の条件で契約を結ぶことが一般的です。 搬出作業は、基本的には購入者側(または専門業者)が行います。あなたは立ち会うだけでOKです。
査定額を1円でも上げるための「見せ方」テクニック
どうせ売るなら高く売りたいはずです。少しの手間で数万円〜十万円の差がつくポイントを伝授します。

フィルターと洗剤投入口の清掃
中古購入者が一番気にするのは「前のオーナーがどれだけ丁寧に扱っていたか」です。 特に乾燥機のフィルター(リントフィルター)にホコリがびっしり詰まっていたり、洗剤投入口が洗剤カスで固まっていたりすると、「メンテナンス不足=内部もボロボロだろう」と判断され、買い叩かれます。 売却前の「ひと拭き」が、信頼と価格を大きく引き上げます。
稼働実績(売上データ)の提示
もし可能であれば、「直近まで月間〇〇万円売り上げていた」「この機器は稼働率が高かった」という実績を添えましょう。 投資家心理として、「稼げる実績のある機械」にはプレミアムな価値を感じます。単なる「鉄の塊」ではなく「収益を生む資産」としてアピールするのです。
これだけは避けて!売却時のトラブルと注意点
「早く売りたい」と焦るあまり、足元をすくわれないように注意が必要です。
搬出費用の負担区分を明確にする
コインランドリー機器は数百キロあります。搬出にはプロの重量屋(重量物運搬業者)の手配が必要で、これには十万円単位の費用がかかります。 「売却価格に含まれるのか」「別途購入者が負担するのか」を曖昧にすると、後で揉める最大の原因になります。
リース残債の確認
現在使用している機器がリース契約中の場合、勝手に売却することはできません(所有権がリース会社にあるため)。 売却前に必ずリース会社に連絡し、残債を一括返済して所有権を自分に移転(買取)する必要があります。これを確認せずに売買契約を結ぶと、詐欺罪に問われるリスクすらあります。
悪質な「押し買い」や「無料回収」に注意
「無料で引き取ります」と近づき、積み込み後に高額な作業費を請求する悪徳業者が存在します。 また、適正な産廃処理をせず不法投棄されると、元の持ち主であるあなたに責任が及ぶこともあります。 だからこそ、身元のしっかりしたプラットフォームや、古物商許可を持つ相手との取引が重要なのです。
「廃棄処分」と「売却」のコスト比較シミュレーション
最後に、売却がいかに経済的メリットがあるかを数字で見てみましょう。 (例:洗濯乾燥機 3台、乾燥機 6台の小規模店舗を閉める場合)
【A:廃棄処分する場合】
機器撤去・搬出作業費:約50万円
産業廃棄物処理費:約40万円
合計:90万円の出費
【B:中古で売却する場合】
売却益(相場により変動):+150万円
撤去・搬出費:0円(購入者負担)
合計:150万円の手残り

その差は240万円にもなります。 「面倒だから捨ててしまおう」という判断が、いかに大きな損失かお分かりいただけると思います。 この「売却益」は次の投資や事業への貴重な原資となります。
まとめ:スピード売却のカギは「情報開示」にあり
コインランドリー機器を最短3日で、かつ安全に現金化するためのポイントは以下の3点です。
- 情報は詳細に:型番、年式、鍵の有無を即座に提示する。
- 見た目は綺麗に:フィルター掃除一枚で印象は劇的に変わる。
- 場所は適正に:廃棄ではなく、価値を分かってくれるプラットフォームで売る。
時間は待ってくれません。機器は放置すればするほど、サビつき、価値が下がっていきます。 「いつか売ろう」ではなく、「今」動き出すことが、あなたの資産を守る最善手です。
まずは、お手元の機器の写真を撮るところから始めてみませんか? 当プラットフォームでは、スマホひとつで簡単に出品・査定依頼が可能です。あなたの機器を必要としている次なるオーナーが、今も待っています。
コインランドリー事業 ノウハウ ランドリーマーケット 中古市場


