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中古機器売買あれこれ
2025.12.22

故障していても売れる? ジャンク品と中古良品の売買境界線を解説

コインランドリー機器を売却する際、「故障していても売れるのか?」というご質問を多くいただきます。業務用洗濯機・乾燥機は新品価格が高額で、部品供給も長期間行われるため、たとえ壊れていても十分に価値が残っているケースは多くあります。しかし一方で、故障の内容や状態によってはジャンク扱いとなり、売買価格が大幅に下がることもあります。本記事では 中古良品として評価されるラインと、ジャンク品として扱われるラインの違い を丁寧に解説し、売却時にどのような準備をすれば価値を落とさずに済むのかを詳しくご紹介いたします。

中古市場での評価基準とは?売買価格を左右する4つの要素

中古売買の現場では、業務用ランドリー機器を評価する際に、主に以下の4つが重視されます。

1. 動作品かどうか(最も重要)

機械として正常に稼働するかどうかは、売買価格を決める最重要ポイントです。洗濯機であれば「給水・洗い・すすぎ・脱水」、乾燥機であれば「加熱・回転・排気」が正しく行われているか、という点が基本チェック項目です。
 軽微なエラーであれば修理可能と判断され中古良品ですが、動作不能の場合はジャンクになる可能性が高くなります。

2. 年式・型番・メーカーの部品供給状況

業務用機器は10〜15年ほど使われる前提で設計されており、部品供給期間も比較的長いです。そのため 年式が古くても部品が残っているモデルは価値が落ちにくい 傾向があります。
 ただし部品供給終了モデルは修理できないため、動作していても“部品取り用”として扱われ、価格が下がります。

3. 外装のダメージ・内部のサビ

外装の傷やサビは機能に大きく影響しないものの、売買価格の判断材料になります。内部の腐食が進んでいる場合は、修理コストが高くなるためジャンク扱いに近づきます。

4. 使用履歴(コインランドリー/クリーニング店/福祉施設など)

無理な使われ方をしていた機器は内部の摩耗が早く進んでいます。逆に、施設向けの設備で丁寧に使われていた機器は高評価になることがあります。特に乾燥機は使用頻度が寿命に直結するため、使用履歴は重要です。

どこまでが中古良品?どこからがジャンク?状態別に詳しく解説

中古売買の現場では、機器の状態を大きく「中古良品」「要修理品」「ジャンク品」の3つに分類することが一般的です。それぞれの境界線を具体的にご説明いたします。

中古良品と判断されるケース

動作がすべて正常で、軽微な不具合がある程度

  • 外装に小傷、へこみがある

  • ドアの閉まりがやや緩い

  • パッキンの一部が劣化している

  • エラー履歴が過去にあるが現在は問題なし


これらは比較的よくある状況で、業者側で簡単にメンテナンスできるため、“中古良品”として扱われ、高値での取引が期待できます。

修理履歴が明確で、直近のメンテナンスが行われている点検記録や整備記録が残っている機器は、状態が良好と判断され、安心して再販できるため評価が高くなります。

要修理品と判断されるケース

中古良品として販売するには修理が必要ですが、修理可能であれば売買の対象になります。

一部の機能が動作しない場合

  • 乾燥機:動かない、温度が上がらない

  • 洗濯機:給水不良、脱水エラー

  • コイン機の故障(機械本体は正常)


これらはよくある故障で、部品交換で直せる場合が多いため、ジャンク扱いにはならず売却が可能です。ただし価格は動作品から必要経費を控除した額になることが一般的です。

ジャンク品と判断されるケース

動作しない、もしくは主要機能が壊れている

  • 洗濯槽が回らない

  • モーター焼損

  • 基板故障で電源すら入らない

  • 乾燥機のドラムが回転しない


主要部品の故障は修理費用が高額になるため、“部品取り”としての価値しか残らず、ジャンク扱いになります。

部品供給が終了しているモデル

たとえ動いていても、故障リスクが高く、修理ができないため、売買できる可能性と価格は大きく下がる傾向にあります。

サビや腐食が深刻で、安全性に疑いがある状態

水回り設備のサビは内部にまで影響していることが多く、修理に向かないためジャンクになります。

故障しているのに売れる理由とは?

「壊れているのに本当に売れるの?」と驚かれることがありますが、ジャンク品でも取引できる理由は以下の通りです。

1. 業務用機器は部品単価が高い

モーター、制御基板、ポンプなど、一つ一つの部品価値が高く、部品取りのニーズは非常に強いです。

2. 中古需要が慢性的に高い

コインランドリー開業者が増えており、初期投資を抑えるため中古を探すケースが多いです。修理して使える機器であれば十分価値があります。

3. 海外輸出の需要

日本製のランドリー機器は海外でも人気で、ジャンク品でも輸出できる場合があります。

売却前にやっておくと価値が下がらないポイント

1. 故障箇所を正確に伝える

「脱水が弱い」「乾燥が途中で止まる」など、症状が具体的だと査定が正確になります。

2. 清掃しておく(特に外装)

汚れは印象を大きく下げるため、軽く清掃するだけでも評価が上がります。

3. 設置状況の写真を撮っておく

正面・側面・銘板・内部(可能であれば)など、写真が多いほどスムーズに査定できます。

4. 撤去日や希望スケジュールを伝える

中古業者は引き取りの調整が必要なため、スケジュールが明確だとが取引がしやすくなります。

まとめ:故障していても売却可能。ただし境界線を理解することが重要

  • 業務用洗濯機・乾燥機は故障していても多くの場合売却可能

  • 動作するかどうか、部品供給があるかどうかが取引を成立させる決定要素

  • ジャンクでも部品取りとしてのニーズがあるため価値がゼロになることは少ない

  • 故障の内容を正直に伝えるほど、後のトラブルを低減させスムーズな取引が出来る


コインランドリーの閉店や機器入れ替えを検討されている方は、まずは現状をそのまま伝えて商談をおこなうことをおすすめいたします。状態が悪いからといって、処分費を払う必要はありません。想定外の価値がつく場合も多いので、売却希望の場合にはぜひランドリーマーケットへの出品もご検討ください。

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