コラム

10坪でも成立する? 小規模コインランドリーの現実的な考え方
開業・資金計画
2026.05.11

10坪でも成立する? 小規模コインランドリーの現実的な考え方

「コインランドリーは20坪以上ないと成り立たない」と思われがちですが、実際には10坪前後でも、立地と機器構成を絞れば十分に成立します。

特に中古機器を活用し、 機器点数を最小限に抑えた構成にすることで、

  • 初期投資を抑えられる
  • 固定費を軽くできる
  • 失敗時のダメージを小さくできる

といったメリットがあります。

10坪店舗の事業モデル

今回のモデルは、以下のような現実的な前提で設計します。

  • 店舗面積:10坪(約33平方メートル)
  • 運営形態:無人運営(スタッフ常駐なし)
  • 立地:都市部〜準都市部の住宅エリア
  • 機器メーカー:TOSEI(トーセイ)中心

新品ではなく、状態の良い中古機器を前提としています。

10坪で成立する機器構成例

推奨機器セット(最小構成)

  • 洗濯機(10kgクラス):2台 / 日常洗い向け・回転率重視
  • 洗濯乾燥機(洗10kg/乾6kgクラス):1台 / 大物・雨天対応
  • 乾燥機(14kg前後):2台 / 売上の主軸
  • 両替機:1台 / 千円札対応(集中精算機 or 個別精算)

合計:5台構成

※10坪ではこれ以上増やすと、動線・待機スペースが厳しくなります。

機器費用の目安(中古・TOSEI中心)

  • 洗濯機(10kg):約40万円/台 × 2台 = 約80万円
  • 洗濯乾燥機(10kg/6kg):約90万円/台 × 1台 = 約90万円
  • 乾燥機(14kg):約60万円/台 × 2台 = 約120万円
  • 両替機:約25万円/台 × 1台 = 約25万円

機器合計:約315万円

新品構成だと600〜700万円超になるケースが多く、中古活用の効果が最も出やすい部分です。

設置・工事費用の目安

10坪でも、工事費は「機器台数に比例」するため、面積の割に安くはなりません。

主な工事費内訳

  • 給排水工事
  • ガス配管工事
  • 電気工事 (三相200V含む)
  • 機器搬入・据付
  • ダクト工事(乾燥機)

工事費の目安

  • 設置工事:約120〜150万円
  • 機器搬入・据付:約30〜40万円

工事関連合計:約150〜190万円

10坪モデルの初期投資まとめ

  • 機器代:約315万円
  • 設置・工事費:約170万円
  • 内装・雑費:約230〜550万円

初期投資合計:約715〜1,035万円

※居抜き物件や既存配管が使える場合は、さらに圧縮可能です。

10坪モデルの収支イメージ

月間売上の目安

  • 平日:1日 8,000〜12,000円
  • 休日:1日 15,000〜20,000円

月商:約25〜35万円

月間経費の目安

  • 光熱費:7〜9万円
  • 消耗品・保守:2〜3万円
  • 賃料(10坪):5〜8万円

月間固定費:約15〜20万円

月間利益イメージ

約8〜15万円前後

10坪モデルが向いている人・向かない人

向いているケース

  • 初期投資を抑えて始めたい
  • 副業・初店舗として試したい
  • 立地に一定の生活需要がある

向かないケース

  • 初年度から大きな利益を求める
  • 広域集客を狙う
  • 多台数で回転率を取りたい

まとめ|10坪は「小さく始めて失敗しにくい」

10坪モデルは、大きく儲けるためのモデルではなく、失敗しにくいモデルです。

中古機器を中心に台数を絞り、初期投資を500万円前後に抑える。

この条件が揃えば、10坪でも十分に成立するコインランドリーは現実的に可能です。

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