コインランドリー経営を続けていると、
- 「そろそろ引退したい」
- 「後継者がいない」
- 「店舗を売却したい」
- 「機器が古くなり、このまま営業を続けるべきか迷っている」
このようなタイミングが訪れることがあります。
その際によく耳にするのが「事業譲渡」や「株式譲渡」という言葉です。しかし、これらの違いを正しく理解しているオーナー様は決して多くありません。
実際には、
- 「店舗ごと売却したいけれど何が違うの?」
- 「M&Aと言われても難しくて分からない」
- 「機器だけ売却することもできるの?」
というご相談を多くいただきます。
コインランドリーを手放す方法は一つではありません。店舗の状況や法人・個人事業主などの事業形態によって、適した方法は異なります。
この記事では、事業譲渡と株式譲渡の違いを分かりやすく解説するとともに、機器売却という選択肢についてもご紹介します。
コインランドリーを手放す方法は大きく3つ
コインランドリーを売却・撤退する方法は、大きく分けて次の3つです。
- 機器のみを売却する
- 事業譲渡を行う
- 株式譲渡を行う
それぞれ売却する対象や手続き、買い手が異なります。まずは全体像を理解しておきましょう。
事業譲渡とは?
事業譲渡とは、コインランドリー事業そのものを第三者へ引き継ぐ方法です。一般的には、
- 洗濯乾燥機や乾燥機などの設備
- 店舗内の備品
- 営業権
- 店舗のノウハウ
- 契約関係(一部)
などをまとめて譲渡します。
会社自体を売却するわけではないため、コインランドリー事業だけを売却し、他の事業はそのまま続けることも可能です。
例えば、「不動産業は続けるが、コインランドリー事業だけ終了したい」というケースでは、事業譲渡が選択肢になることがあります。
株式譲渡とは?
株式譲渡とは、会社の株式を売却することで会社そのものを引き継ぐ方法です。設備だけでなく、
- 会社名
- 契約
- 資産
- 負債
- 権利義務
なども含めて引き継ぐことになります。
そのため、事業譲渡よりも確認事項が多く、一般的には税理士やM&A専門家などが関与するケースが多くなります。
機器売却とは?
機器売却とは、店舗を閉店し、ランドリー機器のみを売却する方法です。例えば、
- 洗濯乾燥機
- 乾燥機
- 洗濯機
- 両替機
- ソフター
- その他周辺設備
などを売却します。
比較的短期間で現金化しやすく、近年では中古ランドリー機器の需要も高まっています。また、買取だけではなく、Laundry Marketへ出品し、希望価格で購入希望者を募集するという方法も選択できます。
3つの違いを比較してみましょう
| 比較項目 | 機器売却 | 事業譲渡 | 株式譲渡 |
|---|---|---|---|
| 売却対象 | 機器・設備のみ | 店舗・設備・営業権など | 会社そのもの |
| 売却価格 | 機器価値が中心 | 収益性や営業権も評価対象 | 会社全体の価値で評価 |
| 現金化までの期間 | 比較的早い | 買い手次第 | 買い手次第 |
| 手続き | 比較的シンプル | 契約書作成などが必要 | 専門家が関与することが多い |
| 向いているケース | 閉店・設備更新・早期現金化 | 店舗ごと引き継いでほしい | 法人ごと売却したい |
どの方法にもメリット・デメリットがあるため、一概にどれが最適とは言えません。
事業譲渡が向いているケース
次のようなケースでは、事業譲渡が向いている可能性があります。
- 店舗の売上が安定している
- 営業を継続してくれる買い手を探したい
- 設備だけでなく営業権にも価値がある
- 店舗をそのまま活用してほしい
収益性の高い店舗ほど、設備だけではなく事業全体として評価される可能性があります。
株式譲渡が向いているケース
株式譲渡は、主に法人経営のオーナー様が検討する方法です。例えば、
- 会社ごと売却したい
- 事業承継を検討している
- 複数店舗を運営している
- 会社そのものを引き継いでもらいたい
といったケースで選択肢になります。
ただし、契約内容や財務状況などの確認が必要となるため、慎重に進める必要があります。
機器売却が向いているケース
次のような場合は、機器売却が有力な選択肢となります。
- 閉店が決まっている
- 設備更新を予定している
- できるだけ早く現金化したい
- まずは機器の価値を知りたい
- 店舗全体の譲渡は考えていない
状態の良い機器や人気メーカーの設備は、高値で売却できる可能性もあります。
「店舗を売りたい」と思ったら最初にやるべきこと
店舗売却を考え始めたら、まずは現在の機器価値を把握することをおすすめします。
事業譲渡が成立しなかった場合でも機器を販売できる可能性があります。逆に、店舗の収益性が高い場合は、店舗ごとの譲渡を検討した方が良いケースもあります。
重要なのは、どの方法が最も多くの資金を手元に残せるのかという視点で比較することです。
売却を決めていなくても相談できます
「まだ閉店を決めたわけではない」「査定額だけ知りたい」「店舗を売れる可能性があるのか知りたい」
このような段階でご相談いただく方も多くいらっしゃいます。状況に応じて、
- 機器売却
- 中古機器の出品
- 店舗ごとの譲渡
など、考えられる選択肢をご案内いたします。
まずは現在の状況を整理し、市場価値を把握することが、後悔しない経営判断につながります。
まとめ
コインランドリーを手放す方法には、「機器売却」「事業譲渡」「株式譲渡」という3つの代表的な選択肢があります。それぞれ対象や手続きが異なるため、「どれが正解か」ではなく、「ご自身の状況に合った方法は何か」を考えることが大切です。
また、事業譲渡や株式譲渡を検討されている場合でも、まずは機器の市場価値を把握しておくことで、より適切な判断につながるケースも少なくありません。
Laundry Marketでは、機器売却や出品のご相談はもちろん、店舗売却をご検討中の方からのご相談も承っております。売却を決めていない段階でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。




